またパワハラで懲戒処分
先日、広島大学大学院国際協力研究科の教授がパワハラで懲戒処分を受けたというニュースを取り上げました。
→パワハラで懲戒処分された広島大学・国際協力研究科の教授は誰なのか
12月28日、広島大学は、別の教員がパワハラで懲戒処分を受けたことを発表しました。
元教員の懲戒処分(相当)について
平成30年12月28日
国立大学法人広島大学本学元教員に対し,下記のとおり諭旨解雇相当とし,本人に通知しましたので,お知らせします。
同人は,既に本学を退職していますが,本学在職中に教員としてあるまじき行為を行ったことは,誠に遺憾であり,被害者及び関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。本学としましては,今後,このようなことが起こらないよう,教職員により一層の意識啓発を図り,再発の防止に努める所存です。
なお,本件に関する詳細情報については,被害者のプライバシーに配慮する観点から,公表を差し控えさせていただきます。記
1 事案の概要
本学元教員は,本学構成員である被害者3名に対し,「バカ」「死ね」「くそ野郎だな」「ブタ野郎」などの発言や人格否定,罵倒等の言動を繰り返した。このうち1名は「適応障害」と診断され,1か月間自宅療養を余儀なくされるなど,被害者らに恐怖心や強い心的ストレスなどの精神的苦痛を与えた。2 処分(相当)の内容
(1)当 該 元 教 員 : 元教授(60歳代・男性)
(2)決 定 年 月 日 : 平成30年12月18日
(3)処分(相当)内容 : 諭旨解雇相当以上
掲載日 : 2018年12月28日
(元教員の懲戒処分(相当)について | 広島大学より引用)
広島大学の出したプレスリリースでは、パワハラをした元教員は、懲戒処分を受ける前に退職したとのことなので、「懲戒処分」ではなく「懲戒処分(相当)」という文言を用いています。
NHKニュースによると、退職した時期は12月とのこと。
元教授は今月退職し、大学側の聴き取りにも応じていないということです。
広島大学・国際協力研究科の教授の懲戒処分は、処分決定日当日(12月21日)に公表されました。
しかし、今回の懲戒処分は、処分決定日(12月18日)と公表日(12月28日)にタイムラグがあります。
なぜ広島大学は発表を遅らせたのでしょうか。
疑問が残ります。
パワハラで「懲戒処分(相当)」の通知を受けたのは誰か
また、広島大学・国際協力研究科の教授の懲戒処分とは違い、処分を受けた教員の所属を明らかにしておりません。
なお、NHKニュースでは、「広島大学大学院の60代の元教授」と報じていますが、広島大学のプレスリリースでは、「大学院」という文言は出てきません。
広島大学大学院の60代の元教授が10年間にわたり同僚の教員や学生に「バカ」「死ね」といった発言を繰り返していたとして、大学はパワーハラスメントと認定し、諭旨解雇の懲戒処分に相当すると発表しました。
広島大学が、処分を受けた教員の所属を明らかにしない理由についても、疑問が残ります。