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「70歳就業、義務化検討」と報道
2018年11月26日に時事通信が報道した「70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画−政府 」という記事が、2019年2月18日に話題となりました。
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画−政府 https://t.co/yIgMDgoLlC
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) 2018年11月26日
【70歳就業 来夏に計画作成へ】https://t.co/e0nNqDYTKW
政府は未来投資会議で、成長戦略の方向性を取りまとめた。70歳までの就業機会確保では将来の義務化を検討する方針を示し、来夏に実行計画をまとめ、早期の法制化を図る。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年11月26日
「70歳就業、義務化検討」の内容を見ていく
2018年11月26日開催の「未来投資会議」の資料をもとに、「70歳就業、義務化検討」の具体的な内容を見ていきます。
まずは「経済政策の方向性に関する中間整理」(以下「中間整理」と省略)を見ていきます。
①65歳以上への継続雇用年齢の引上げ
(働く意欲ある高齢者への対応)
・人生100年時代を迎え、働く意欲がある高齢者がその能力を十分に発揮できるよう、高齢者の活躍の場を整備することが必要である。
・高齢者の雇用・就業機会を確保していくには、希望する高齢者について70歳までの就業機会の確保を図りつつ、65歳までと異なり、それぞれの高齢者の希望・特性に応じた活躍のため、とりうる選択肢を広げる必要がある。このため、多様な選択肢を許容し、選択ができるような仕組みを検討する。(経済政策の方向性に関する中間整理より引用。太字は筆者による。)
「中間整理」を読むと、国民全員に70歳までの就業を義務付けるわけではなく、希望者に対して70歳までの就業機会を与えるのが政府の方針のようです。
(法制化の方向性)
・70歳までの就業機会の確保を円滑に進めるには、法制度の整備についても、ステップ・バイ・ステップとし、まずは、一定のルールの下で各社の自由度がある法制を検討する。
・その上で、各社に対して、個々の従業員の特性等に応じて、多様な選択肢のいずれかを求める方向で検討する。
・その際、65歳までの現行法制度は、混乱が生じないよう、改正を検討しないこととする。(経済政策の方向性に関する中間整理より引用。太字は筆者による。)
「中間整理」を読むと、70歳までの就業義務が課されるのは、労働者ではなく企業だということが分かります。
「各社に対して・・・多様な選択肢のいずれかを求める」とは、定年延長や定年再雇用など、何らかの形で70歳まで就業できる制度を整えることを企業に求める、という意味だと思われます。
(年金制度との関係)
・70歳までの就業機会の確保にかかわらず、年金支給開始年齢の引上げは行うべきでない。他方、人生100年時代に向かう中で、年金受給開始の時期を自分で選択できる範囲は拡大を検討する。(経済政策の方向性に関する中間整理より引用。太字は筆者による。)
70歳までの就業機会を確保したからといって、年金の支給開始年齢は引き上げませんよ、と言っています。
他方、年金の繰下げ受給(年金の受給開始を遅らせること)は現在70歳まで認められていますが、これをさらに繰り下げる、と言っています。
(今後の進め方)
・来夏に決定予定の実行計画において具体的制度化の方針を決定した上で、労働政策審議会の審議を経て、早急に法律案を提出する方向で検討する。(経済政策の方向性に関する中間整理より引用。太字は筆者による。)
2019年の夏に政府が法律案を出す、と言っています。
(環境整備)
・地方自治体を中心とした就労促進の取組やシルバー人材センターの機能強化、求人先とのマッチング機能の強化、キャリア形成支援・リカレント教育の推進、高齢者の安全・健康の確保など、高齢者が活躍の場を見出せ、働きやすい環境を整備する。(経済政策の方向性に関する中間整理より引用。太字は筆者による。)
決めるのは国だけど、実行するのは地方自治体、と言っています。
次は、「経済財政諮問会議・未来投資会議・まち・ひと・しごと創生会議・規制改革推進会議議事要旨」を見ていきます。
中西宏明経団連会長の発言です。
特に、この2枚目には、生産性向上、さらには、70歳までなんらかの形で活躍できるようにする仕組みであるとか、雇用の形態の変化、中途採用がある。働き方も、いろいろな形で、新たな挑戦に向けて改革していくということが含まれているので、ぜひよろしくお願いしたいと思う。
70歳までの就業義務化は、経団連の意向が強く働いていることが分かります。
ツイッター上の反応
年金制度破綻してる
絶対認めないだろうけど、これもう年金制度破綻してるってことなんやろね。
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府:時事ドットコム https://t.co/vHoWg5OmTf @jijicomから
— Keita Nishida (@nishidakeita) 2018年11月26日
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府:時事ドットコム https://t.co/6NB8udQKGy @jijicomより
70歳までまともな年金を出さないことと表裏一体。逃げ水年金。どこまでも働き続けよという安倍社会。— K_Sakamoto本気の共闘 (@k_sarasarani) 2018年11月27日
破綻している制度を継続させるために、余計な法制化で取り繕う政府。本当に我が国の政府が正常に機能してると言えるのだろうか?将来世代に借金を押し付け続ける、我々現行世代の罪は重罪に値する。
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画https://t.co/fVGi38zKay
— chaste (@chaste_japan) 2018年11月28日
頭オカシイ
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府
未来投資会議(議長・安倍晋三首相)で、70歳までの就業機会確保では、企業に「多様な選択肢のいずれかを求める方向」と明記し、将来の義務化を検討する方針を示した。
…ほら、やっぱりきたよ。頭オカシイ😡 https://t.co/qrnf8NvoTm
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年11月27日
御用報道
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画 政府(時事)https://t.co/GDHfOVcep5
先日、NHK午後9時ニュースが唐突に報じた話の種明かしだが、「希望すれば」だったはずが「企業の義務化」に一段階変化している。そして時事通信も「年金受給年齢」に一切触れない御用報道。恥ずかしくないか。— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2018年11月27日
死ぬまで働いて納税
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府:時事ドットコム https://t.co/zhXNoyjdpn @jijicomから
死ぬまで働いて納税か…
そしてまだ生きる力が備わっていない若い方々の仕事は忍耐強い即戦力外国人が…いや,自分はあと10年,今まで通り死ぬほど働いたら飛びますわ笑
— あにさのすけ (@anisanosuke) 2018年11月27日
政治に無関心で選挙にも行かず好き勝手にやらせてると死ぬまで働かされる。それが全て自分の金になれば未だマシだが大半を政府に絞りとられるのは明らか。正に権力者の為に生きる様なもの→70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府:時事ドットコム https://t.co/NqsmDHwTAM
— フランコーネ (@tatsujpn) 2018年11月26日
[70歳就業、義務化検討❗️法制化へ来夏実行計画]政府が未来投資会議の場で、70歳までの就業機会確保に関して、将来の義務化を検討する方針を示した。来夏に実行計画をまとめ、早期の法制化を図る。https://t.co/rzO5WmGWTM
安倍支持層は、命が尽きるまで就業したいようだ。
— やのっち(。・ɜ・)d (@_yanocchi0519) 2018年11月27日
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府:時事ドットコム https://t.co/cXKBlpOlB2 @jijicomさんから
働かせても病気にはなるだろうし、年金が重ければ積立型に切り替えればよろしい。
何より死ぬまで低賃金で働く国はイヤダ— toy (@wyvern4034) 2018年11月27日
オイオイ・・(´д`|||)
死ぬまで働けってこと?年金は? https://t.co/pjrMJbiEm2— M16A HAYABUSA (@M16A_hayabusa) 2019年2月17日
自分が生きる金は自分で何とかする
労働人口どんどん少なくなって実際社会保障持たないし、社会保障とは別に自分が生きる金は自分で何とかするという原則はもう一度誰もが考えるべきだと思う
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府:時事ドットコム https://t.co/PBCueqWrrX @jijicomさんから
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) 2018年11月27日
組織に柔軟化がなくなる
これは危険だし、組織に柔軟化がなくなると思う、決して高齢者を否定しないが RT70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府:時事ドットコム https://t.co/bkN7g5hCz4 @jijicomさんから
— 石井孝明 (@ishiitakaaki) 2018年11月27日
国民が国家の都合に合わせて人生を計画する
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府https://t.co/2CF78n3hmw
⇒国民が国家の都合に合わせて人生を計画するという、本来ならなんとも本末転倒な話。しかも来夏ってはやっ。— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) 2018年11月26日
海外へ大盤振る舞い
武器だの万博だの、海外へ大盤振る舞いしておいて「社会保障の費用が持たない」など、本末転倒も甚だしい。65~70歳の体力知力に見合う仕事で、年金なしに暮らせるとは思わない。なぜ国民がツケを払わなくてはいけないのか。70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画 https://t.co/s7VYIctPKt
— 紫苑(Mariko Sakurai) (@purple_aster) 2018年11月26日
40歳で仕事ない
70歳まで労働?
40歳でももう仕事なんか無いのに?
頭おかしーんじゃねーの😂70歳まで働く貧しい社会より
35歳で自由に安楽死出来る
豊かな国を目指そうよ70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府https://t.co/xX9TW7m2Wj
— おきら✞くろす (@cross_natural_9) 2018年11月26日
つらい待遇は議員並み
自民党と同じ「73歳定年制」がすぐそこまで来ました。こういう部分だけは国民も議員並みの待遇にしてくれます。
70歳就業、義務化検討=法制化へ来夏実行計画-政府:時事ドットコム https://t.co/CBnh8oTakB @jijicomさんから
— a pair of glasses (@pair_glasses) 2018年11月27日
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