こちらの記事の続きです。
2月6日:岩永直子氏と冨田格氏のバトルが勃発
議論の土俵を作ってやったのに、乗ってこない奴が悪い。
そう主張したいのが分かる。が、土俵に乗るも乗らぬも本人の自由。乗りたくなる環境ないしは信頼を築けなかった編集者の負けであるだけ。負けることは編集者人生で幾度となくあるが「僕は悪くない!」とSNS上で主張はしないわな、普通は。 https://t.co/xfnlahdSIC
— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
永易氏への返信の体裁になっていますが、当該記事に関しては永易氏は執筆者であり、編集者はBuzz Feed Japanの方です。
— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
冨田さんが私にそんなことをおっしゃるのがすごく不思議です。冨田さん、意味わかりますよね?
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2019年2月6日
編集作業をしていく過程で様々なやりとりや、行き違い、お互いの意思疎通の問題など生じることは多々あります。しかし、そのことを編集者が一方的に公開して「自分の非はない」と表明することにはありえないと、同じ編集者として考えています。
— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
冨田さんのためにもこちらでは書きませんが、私に対して冨田さんがなさったことが編集者としてあるべき姿だとお考えなら、たしかに私とは考え方が違うようです。
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2019年2月6日
媒体を持っている編集者と、一執筆者では、その力関係は火を見るより明らかですよね?
— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
私が媒体を持っている時は、執筆者とのやりとりを一方的に公開して「僕に非はない」という主張はしませんでした。
ただ、これは単に私が常識だと思っていることにすぎず、一般的な編集者の常識と食い違っているのでしたら、考えの押し付けになります。もしそうならば謝ります。申し訳ございません。— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
松浦さんとのやりとりは全てツイッター上の公開の場でやっていることですから、「一方的に公開して」というのは事実誤認に当たります。冨田さんとのやり取りは、非公開の場でやっていますからここでは明かしませんが、あのようなご対応が編集者の常識だとお考えなのは驚きです。
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2019年2月6日
松浦さんとは、ツイッター上でしかやり取りされていないのですか?
それは斬新ですね。当然のことながらDMも併用されて原稿依頼を進められていると思い込んでいました。非公開のものを公開したのではないという事実誤認に関しては誤ります。
申し訳ございませんでした。— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
https://t.co/iqaaNApPkH
こちらをご覧になれば、私がなんども直接、松浦さんに連絡を取ろうとしたことがわかると思います。松浦さんからは相互フォローもなくメールへのご連絡もありませんでした。ちなみにわたくしはDMも開放しております。いずれも松浦さん側からはご連絡いただけませんでした。— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2019年2月6日
そのご事情は分かります。
しかし、松浦さんにはネットメディアも含めた他媒体の編集の方からは、直接電話などで依頼を受けているとご本人から伺っています。そういう手法での原稿依頼は、貴社の方針としてやられないということなのですね。— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
通常、冨田さんのようにご連絡先をいただけるからだと思います。ツイッター上でのやり取りから始まった方も、連絡をくださいます。逆になぜご連絡先をいただけなかったのかが不思議です。
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2019年2月6日
なるほど。
ツイッター上のやり取りで始まった人への原稿依頼は、その相手から連絡してくる以外にはアクションは起こさないという方針なのですね。
貴社の方針はよく分かりました。僕の常識を押し付けていると感じてご不快になられたのなら謝罪します。
— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
こちらから連絡はとっておりますよ。不思議な解釈をされますね。
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2019年2月6日
言葉足らずで申し訳ございません、誤解させてしまいましたね。
ツイッター上のやり取りで始まった人への原稿依頼は、相手から連絡先をよこしてこない限りは、相手の連絡先を探すというアクションは起こさないという方針なのですね。
と、記すべきでした。
— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
これでもうやめます。ここで冨田さんとやり取りをしてもお互いに意味はないと思いますし、仕事もありますので失礼しますね。
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2019年2月6日
そうですね。
お仕事頑張ってください。— 冨田格(いたる) (@itaru1964) 2019年2月6日
はい。冨田さんも頑張ってください。お仕事ご一緒できなかったのは残念です。
— 岩永直子 Naoko Iwanaga (@nonbeepanda) 2019年2月6日
松浦氏と岩永氏のバトルが賛否両論を呼んでいる理由
松浦氏に対するツイッター上の批判の声の内容をまとめると、次の通りです。
- BuzzFeedに掲載された松浦氏の写真は公人(参議院議員)だった時代に撮影されたものであり、松浦氏の肖像権の主張は制限される。この点において、岩永氏が松浦氏の写真の差し替え要求を拒否したことに正当性がある。
- BuzzFeedに掲載された松浦氏の写真は時事通信社から提供されたものであり、時事通信社が問題ないと判断しているものである。この点において、岩永氏が松浦氏の写真の差し替え要求を拒否したことに正当性がある。
- BuzzFeedに掲載された写真に写った松浦氏の姿は目を瞑りかけているようには見えず、松浦氏が写真の差し替えを要求する理由が分からない。
- 松浦氏は当初、BuzzFeedの取材に応じる意思を示していた。
これに対し、岩永氏に対するツイッター上の批判の声の内容をまとめると、次の通りです。
- 松浦氏はBuzzFeedの記事に掲載された自身の写真の差し替えを求めた。松浦氏は現在は私人であるから肖像権が保護される。しかも、紙媒体とは違いウェブメディアでは写真の差し替えは容易である。にもかかわらず、岩永氏はこれを拒否した。この点において、松浦氏とBuzzFeedおよび岩永氏との間の信頼関係が破壊されたことに正当性がある。
- 松浦氏が岩永氏のツイッターアカウントをブロックした後、BuzzFeedは松浦氏に対する批判記事を本人への取材なしに複数回掲載した。この点において、松浦氏とBuzzFeedおよび岩永氏との間の信頼関係が破壊されたことに正当性がある。
- 松浦氏は国政選挙に何度か出馬しており、松浦氏の住所や電話番号はマスコミが調べれば簡単に分かる情報である。岩永氏は大手新聞(読売新聞)の元記者であり電話番号の調べ方は知っているはずである。にもかかわらず、岩永氏はツイッター上でしか松浦氏に連絡を取っておらず、電話での連絡はしていない。これを松浦氏の取材拒否と主張することに無理がある。
- 松浦氏がBuzzFeedの取材に応じるかどうかは、松浦氏の自由である。松浦氏が取材に応じなかったのは、岩永氏の記者としての力不足である。
以上のとおり、松浦氏・岩永氏それぞれの主張に一定の正当性が認められることから、賛否両論を呼んでいると考えられます。