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Willy OES氏とは
Willy OES氏は、米国在住の統計学者です。
ツイッターのプロフィールはこちらです。
アメリカの某州立大数学科准教授。統計屋。国内某大学数学科修士→某金融機関→米大PhD→現職。
Willy OES氏のツイート
2019年1月28日、Willy OES氏は、娘の試験の結果について次のツイートをしました。
娘が補習校の英語の試験でひどい点を取ってきたので「13年米国に住む人間が中1英語で満点取れなかったら最早人間として信頼されないから絶対満点を取れ」と言ったところ今回一応97点取ってきたんだが読解の”Where does he live?”の答えが”He lives in his house.”で不正解で失笑。当たり前過ぎるだろ。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月28日
娘の試験、数学が96点でまあまあなのかなと思って答案用紙と計算用紙見たら、あまりにどうしようもない所を間違っていて娘の数学はダメだと再認識。点数と数学力が全然関係ないのは昔から知ってたけど、見ただけでセンスないのが分かってつらい。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月28日
数学ある程度できる人が見たらその人がどのくらい数学できるかって分かっちゃうからつらい。妻と数学の会話した事ちょっとしかないけど「高1まで真面目にやって高2から落ちこぼれたでしょ」って言ったら「なんで分かるの?」って驚いてた。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月28日
学生が質問に来ても「高校3年間さぼっちゃうとその続きから頑張ろうと思っても大変なんだよなあ。高校の時に何かあったのかなあ。」なんて考えながら質問に答える事がある。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月28日
娘にはある程度数学をやってそれを活かせる仕事に就いて欲しいと思ってたけど、最近はもうやらなくても良いかなと思ってる。娘はピアノが好きなのだけど練習を聞いてると、娘が数学やってる時よりピアノ弾いてる時の方が、私が数学やってる時の感じにまだ近い感じがするから。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月28日
私は、日英ネイティブだったら日本の学校英語は出題ミスを除いて満点取れなきゃいけないと思うし、米国人はTOEFLでほぼ満点取れなきゃいけないと思う。取れないのはやっぱ英語力が足りないからでしょ。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月28日
「96点」でも叱る親に批判殺到
子どもは褒めて伸ばすべき、と考える人々から批判のツイートが続々と投稿されました。
何様のつもり
こういう親を学校や塾で腐るほど見てきたが何様のつもりなんだろうな。小5の試験で96点で学年2位だったって言う小3に、お母さん褒めてくれただろって言ったら、なんで満点じゃないの?クズ!って怒られたって半泣きで言ってた。そう言うの見てるとマジでこう言う親は害悪でしかない。 https://t.co/zxLWo5Yqgc
— ⛄️ただYs📷TadaやN🎄 (@xxx_whitechapel) 2019年1月28日
子供を自分の作品か装飾品か何かだと思ってる
「96点は俺的にはまあまあだわー、でもこんなミスしちゃって俺ってホント馬鹿!」みたいな、平均よりレベル高いのに絶望して見せて、自分の目標はもっともっと高い、こんなのお話にもなんない!ってアピールする人よく居るよね。それ自体は全然良いんだけどさ、それに子供使うのはおかしいでしょ… https://t.co/5Rfrkl887d
— 雨野マヒロ (@mahironoame) 2019年1月29日
子供を自分の作品か装飾品か何かだと思ってるのかなあ。「こーんな低レベルな子供で満足する低レベルな親じゃないんですよ私は!」って。あまりにも親としてのレベルが低い…
— 雨野マヒロ (@mahironoame) 2019年1月29日
子供は親を選べない
数学で96点取ってきた娘さんに対して「まあまあ」で「数学的センスがない」とか言ってる親がいるけれどふざけんなよマジで大概にしたほうがええで。
青年期で興味関心が多くのものに注がれる時期に数学で満点の96%を取る事は容易な事ではなく頑張った事であり褒められて良い事だ。— 飛雪 (@H1se2) 2019年1月29日
娘さんの偏差値がもし20とか15とか5とかになるの可能性を限りなく小さくしたいのならば、考えてすらいなかったのならば、見たくないのならば、まずは素直に相対的に褒めてあげてほしい。
点数という上限が決まっている相対的な事実に対して絶対的に見るのは点数を取った子がとても可哀想過ぎる。— 飛雪 (@H1se2) 2019年1月29日
子供は親を選べないんだよ。
親は生まれて右も左も上も下も無い真っ白な子供に右を右と教えられるんだよ。
成長だけすれば子育てなら苦労しないわな、教育や教養は親に大きく依存する。
どうかその事を認識した上で子供を作って欲しいし子供を育てて欲しい。— 飛雪 (@H1se2) 2019年1月29日
私が勝手に噛み付いた相手のアカウントをちょっとでも見れば簡単に分かるが、教育産業の己の専門において恐らくプロだ、だがプロがプロを育てようと考えた時、その道筋をちゃんと把握できない系のプロなのだろう。
— 飛雪 (@H1se2) 2019年1月29日
よっぽど予備校の数学科の講師のも問題点を見つけられる事は同程度の能力だろうが、その問題点に対して如何に子供が解決できるようなフォローをできるかで言ったら、予備校の方が上手いだろうな。
まあそこを仕事にしている訳だから当たり前論を持ち出されたら終わりなんだけれど。— 飛雪 (@H1se2) 2019年1月29日
心底意識他界系の大学准教授のもとに生まれなくて良かったと思えるTwitter体験でした。 閉廷
— 飛雪 (@H1se2) 2019年1月29日
親のエゴ
96点を褒めるか4点を責めるか
子供ファーストか親ファーストか
ポジティブな未来かネガティブな未来
子供への愛情か親のエゴか親として思うんだよね。
どっちをとるかは自分次第。
自分で考えて
自分で選ぶ。
間違えないように。
間違えに気づくように。自分のためでなく
子供のためにね。 pic.twitter.com/Xsm316Dc9a— K (@snowdosnow) 2019年1月28日
子どもは突然変わる
私は小学校半ばまでクラスでほぼビリ。そこから笑い話になるくらい急に成績が伸びました。ただそれまで自分に期待するのをやめなかったのは、母があなたは賢いと言い続けてくれたおかげ。プロが見ればセンスの有無は分かってしまうとしても、期待を感じられるか否かは間違いなく影響すると思うので… https://t.co/uqdZZY8H6n
— アヒル (@ugly_duckling72) 2019年1月28日
明日が今日とは違うのは確かですし、希望を持たせることの大切さもわかります。しかし、ビリだったというのも点数の話だし、急に成績が伸びたというのもまた点数の話ですよね。点数だけを見て楽観的になったり悲観的になったりできないし、するべきでもないというのが私の意見です。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月28日
どちらも点数ベースの判断との点仰る通りです。ただ私の場合、突如思考力やそれを表現する力等学力全般と何故か運動神経も劇的に向上した時期がありました。子供は突然変わります。勿論自分の例が特殊な事は承知しているつもりです。まだ親でも指導者でもない身で釈迦に説法、失礼致しました。
— アヒル (@ugly_duckling72) 2019年1月28日
良いお話ありがとうございます。私には早熟で秀才の兄がいて、何の取り柄もない弟として、親から「あなたはやればできる子」とだけ言われて育ったのでよく分かってるつもりです。ただ、娘の数学に期待するより、親の期待してない所で何か見つけて欲しいと思ってます。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月28日
擁護する声も
Willi OES氏を擁護するツイートもありました。
悪い親御さんじゃない
娘の96点答案に文句言ってる学者さん、別のツイートではこんなことも言ってるので悪い親御さんじゃないと思うんだ pic.twitter.com/SBvjMyTxT9
— Keita⑬【公式】@3/17~20東京 (@OfficialKeita13) 2019年1月29日
職業柄
この人、海外の大学の准教授やった。どうも数学屋さんのようだ。あれには続きがあって、以下の通り。
だから、96点でも叱る親……というよりは職業柄どうしてもそう見えてしまったってだけなのかもしれない。
ちゃんと子どもがどうすれば輝けるかは考えてるみたい。 pic.twitter.com/p0jYzIEUfk— KC (@teatimetrumpet) 2019年1月29日
批判のツイートに反論
Willi OES氏は、次の通り反論しています。
娘の数学の試験が96点だったけどセンスが感じられなかった件のツイート、かなり炎上したけど、コメント見ても「96点」と書かなかったら大して炎上しなかっただろうね。みんなテストの点数大好きなんだね!数学の試験作ってる人も、テストの点数が理解度表してるとはそんなに思ってないよ。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月30日
特に統計の初歩なんかだと試験で必要な計算は四則演算とルート程度。
同僚の教授も、
“Most students get good grades. Some students understand the materials.”
なんてコメントしてた事があって、みんなそう感じてるんだなと思った。— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月30日
これは親や教員になったから言ってる訳じゃない。
高1の時のS君との会話を思い出す。
S:Oは数学科志望らしいよ
私:へぇ〜Oって数学得意なの?
S:この間のテスト赤点だったらしいけどw
私:まあ学校のテスト、数学力と関係ないしね。
S:そうだね。馬鹿か天才か。
Oは消息不明だがSは研究者になった— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月30日
数学や統計のセンスをガチで測りにいく試験も作れない訳ではない。しかし、学校のテストというのは「授業で教えた手続きを努力によってどれだけ再現できるようになったか」を測らないと文句が出る。特に米国や、日本の高校以下はそう。だから近年は僕も「手続きの再現」系の試験しかしなくなった。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月30日
米国はなんでそんな事になってるのかと言えば「センスは教えられないから測ってもしょうがない」と考えられてるからだと思う。先生が優秀で先生と生徒の両方に高いモチベーションがあればきっとかなり教えられるけど、それって奇跡みたいなもので普通の教育とは別物なんだろう。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月30日
褒めて伸ばせと言うのは分かるし、自分の子だと厳しくし過ぎてしまうのは認めざるを得ない。だからと言って「高得点なら褒めろ」と言うのは僕にはむしろ怠慢に映る。本当に伸ばしたかったら、頭の使い方、考え方、悩み方を教えたり、良かった時に褒めるべきなんじゃないの。
— Willy OES ☃ (@willyoes) 2019年1月30日