勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」
厚生労働省の勤労統計で不正が発覚した問題で、2019年1月22日、特別監察委員会が調査結果を報告しました。
この結果に基づき、1月23日、池田信夫氏が”勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」”という記事をアゴラに投稿しました。
池田信夫 blog : 勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」https://t.co/IDZefxxwKw
— 池田信夫 (@ikedanob) 2019年1月23日
誤解のないようにいうと、別にCOBOLが悪いわけではない。こういうレガシーシステムを継承しているから、役所の情報システムの見通しが悪く、チェックしにくいのだ。今回も厚労省は、2018年に指摘されるまでバグに気づかなかったようだ。
— 池田信夫 (@ikedanob) 2019年1月23日
COBOLとは
COBOL(コボル)は、1959年に事務処理用に開発されたプログラミング言語です。
非理系の事務員や官吏でもプログラミングできる言語として設計されました。
金額計算など事務処理用に広く使われています。
ツイッター上の反応
うへぇ笑
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2019年1月23日
管理者の問題
この体制は既に破綻してるって判断出来てない管理者の問題やろ。
節々に責任転嫁の匂いがして胸糞。>一般的にシステム担当係で COBOL を扱える者は1人又は2人に過ぎなかった。このため、ダブルチェックができなかった。
勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 https://t.co/khYufCy71a
— きんみ (@_kinmi) 2019年1月23日
レガシーリスク
レガシーリスク「外部業者等に委託することなく自前でシステム改修を行うが、毎月勤労統計調査に係るシステムのプログラム言語はCOBOLであり、一般的にシステム担当係で COBOLを扱える者は1人又は2人に過ぎなかった」 / “勤労統…” https://t.co/VphsGH0f9X
— 楠 正憲 (@masanork) 2019年1月23日
発注者側の責任
色々突っ込あるけど、特に
“抽出したサンプル数に抽出率逆数をかけるシステム改修を行わなかった”
“データに抽出率逆数をかける復元をシステム担当者が忘れたバグ”これは純然たる仕様漏れであって、発注者側の責任。バグじゃない。COBOLのせいにしちゃいかんよ。
— スモ (@vallenxgp) 2019年1月23日
リニューアルすべき
「COBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず、そのミスがチェックできない」
これ笑い話のようだけど全く笑えない大きな問題。これ以上深刻化する前にさっさとリニューアルするべき。
勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 https://t.co/VTYMmu0K0T @agora_japanより
— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) 2019年1月23日
難しくない
「これはCOBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず、そのミスがチェックできない」、読むだけなら難しくないだろ、別に…。
勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 – アゴラ https://t.co/sN5ZPITiwX
— りおりおすとすと (@rioriost) 2019年1月23日
業務怠慢
COBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず、そのミスがチェックできないhttps://t.co/GT9xgDGXgK
言語の問題ではなく、テストしていなかっただけなのでは?
普通、テストケースを洗い出してテスト仕様書を作成してテストするんじゃないの?
言語は関係ないと思うよ。
担当者の業務怠慢— ひもの鳥 (@himono_bird) 2019年1月23日
勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 https://t.co/46vjTcGdLJ
プログラムのバグにしないでほしいなあ。COBOLが古い言語で読める人間がいないなら新しい言語でシステム作ればいいだけだから、自分たちの怠慢をプログラムの所為にするな。— 業雨 (@rain_uzume) 2019年1月23日
技術的負債
“これはCOBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず” で笑ったけど、マジメに技術的負債が大問題に発生した事例になるのかな。 / “勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 – アゴラ” https://t.co/qxjWDAgNjn
— 小野マトペ (@ono_matope) 2019年1月23日
池田信夫氏にブロックされた
著者の池田信夫が「ワシが慰安婦が存在した証拠を知らんから慰安婦は無かった」とか言ってたので「去年まで証拠が無かったからヒッグス粒子は去年まで存在しなかった事になるのか?」とツッコミ入れたらブロックされた。池田信夫は論理的な話が通じん御仁なのは間違いない。https://t.co/tkT24FTTpW
— シズミン (@ryu_shizumi) 2019年1月23日
ITリテラシーが低い
すごい話だなあ。
ITリテラシーが低いのは、官公庁だけでなくて民間企業も含めた日本全体の問題のような気がする。RT 勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 https://t.co/DYElwMNpyL
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2019年1月23日
他の言語でも同じ問題が起きる
この体制なら、COBOLがJavaでもPythonでも同じ結果だと思うが?
勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 https://t.co/lJaFeMUmQA
— おごちゃん / 軽率の謗りを免れない (@ogochan) 2019年1月23日
なんかCOBOLだけピックアップされてるけども、「内製で作れる奴が1人か2人」なんて属人化してたら、どんな言語でも無理じゃない?
勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 https://t.co/S7u46i1hVz @agora_japanから
— ケルビン@斜壊人 (@legendkelbin) 2019年1月23日
滑稽なミス
古いシステムを誰も管理できなかった。統計処理の作業の一環のバグの放置。なんか滑稽なミスが大事に…。けど笑えないのでは。どの組織も
RT勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」 – アゴラ https://t.co/ope4hHSLU9— 石井孝明 (@ishiitakaaki) 2019年1月23日
高齢者じゃなくてもCOBOLのコードは読める
俺、COBOLのコード読めるが高齢者じゃないぞ ->「COBOLで書かれた特殊なプログラムなので高齢者しか読めず」 https://t.co/uEW75AI1sU
— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) 2019年1月23日
テストケース不足
勤労統計問題の原因は「COBOLプログラムのバグ」とほざいたバカがいる。そもそもバグっていうのは内部テストまでに発見される物であって、これは設計ミスであり、運用テストで見つけられなかったのだから、テストケース不足であり、、、あぁ何人老害いるんだよ!? #厚生労働省 #勤労統計不正
— 鷹山な人 (@youzan999) 2019年1月23日
よくわからない
よくわからないけど、このおじさんは、たかだか厚労省のイチ課長さんが、統計法の規定に反する決裁をしたのだと、そう言いたいのかな?https://t.co/5w8Tl8N7K1
— 年度末納期伝説 例の件 (@tomooda) 2019年1月23日
COBOLだけが問題ではない
COBOLが難しいわけではなくて、N回改修するとコード規模が2^Nになるという伝統的技法による継ぎ足しで長期的にそのプロジェクトに張り付いてた人じゃないと文脈が追えない、という話で、そこらの野良COBOL爺さんを捕獲して連れ込んでも全く問題は解決しなさそうなんだよな。
— 汎用kumAGI (@kumagi) 2019年1月23日
COBOLを使ったことのない奴に批評する資格はない
COBOLプログラムのバグ のトレンドに流れる素人どもの妄言よ。
お前はCOBOLを使ったことあるのか? ソース見たこともない奴がわかったような批評すんなよ。— おごちゃん / 軽率の謗りを免れない (@ogochan) 2019年1月23日
新人でCOBOL書いてた頃に、「あまり難しいアルゴリズムは使うな」って言われたの、当時は不満に思ってたけど、「COBOLを使う」という意味を考えると妥当だったんだなぁ… と、今なら思う。
— おごちゃん / 軽率の謗りを免れない (@ogochan) 2019年1月23日
私ぁ別にCOBOLが凄いとか推奨とか言う気はないし、もう消えてくモンでいいと思ってるが、後始末として今だに弄ってる身としては、こういう話題が出る度に弄ったコトもない奴がドヤ顔で馬鹿にしてるのを見ると、ちょっとモヤっとしますな。 https://t.co/coRwxPBVs6
— ケルビン@斜壊人 (@legendkelbin) 2019年1月23日
これから大企業でも起きる
COBOL使ってたのも驚きだけど、お金をケチってレガシーシステムの更改をせずに致命的なバグで業務停止するのって、これから大企業でも起きて来そう。金融機関でもCOBOL使ってんのザラにあるしなあ。。 https://t.co/0tKY8iBQkg
— ロングオンリーマン (@mizugishigeru) 2019年1月23日
COBOL言語は社会基盤の要
「COBOL言語は社会基盤の要」 https://t.co/TkxKJyL6As
— Masahiro Tanaka 田中昌宏 (@masa16tanaka) 2019年1月23日
勤労統計とは
勤労統計とは何か
「勤労統計」の正式名称は「毎月勤労統計調査」で、厚生労働省が行っている調査です。
毎月勤労統計調査は、雇用、給与及び労働時間について、全国調査にあってはその全国的の変動を毎月明らかにすることを、地方調査にあってはその都道府県別の変動を毎月明らかにすることを目的とした調査です。
(調査の概要|厚生労働省より引用。太字は筆者による。)
勤労統計は何に使われる
勤労統計の調査結果は、政府の政策決定に使われます。
具体的には、景気動向指数や月例経済報告などの景気判断や、最低賃金や社会保障制度の検討の際に基礎資料として使われています(三菱UFJ信託銀行:毎月勤労統計調査 – 用語集を参照)。
勤労統計に誤りがあるとどうなる
勤労統計の調査結果に誤りがある場合、政府の政策決定をする際に誤った意思決定をする可能性が高まります。
具体的には、毎月勤労統計調査の調査結果が誤っていれば、景気判断や最低賃金の設定、社会保障制度の制度設計を誤るということになります。