LIXIL(リクシル)の「日本脱出計画」が賛否両論を呼んでいる理由




日経ビジネスがスクープ

2019年1月21日、日経ビジネスは、株式会社LIXILグループ(リクシルグループ)の潮田洋一郎会長が、MBO(経営陣が参加する買収)で日本の株式市場から退出し、さらにシンガポールに本社を移そうとしていることを報じました。

記事を書いたのは、日経ビジネスの奥 貴史記者です。




株式は一時売買停止

株式会社LIXILグループ(証券コード:5938)は、東京証券取引所と名古屋証券取引所に上場しています。

東京証券取引所では、2019年1月21日の8:20から10:00まで、LIXILグループの株式が売買停止となりました。

理由は、「公開買付に関する報道の真偽等に関する発表が行われたため」としています。

名古屋証券取引所では、2019年1月21日、注意喚起の実施がされました。

理由は、「公開買付に関する不明確な情報が報道されているため」としています。




会社側は否定

日経ビジネスの報道に対し、株式会社LIXILグループは9:45に否定のリリース(適時開示情報)を出しました。

2019年1月21日

各位

会社名 株式会社LIXILグループ

代表者名 代表執行役会長 潮田 洋一郎

(コード番号 5938 東証・名証各一部)

問合せ先 IR室室長 平野 華世

(TEL.03-6268-8806)

本日の一部報道について

2019年1月21日付け日経ビジネスの記事の中で「LIXILグループは昨年、MBO・本社移転・シンガポール上場という一連の計画を検討することを取締役会で決議している。」との記述がなされておりますが、当社取締役会においてはこれらにつきまして検討および決議を行った事実は一切ありません。

以上

本日の一部報道について | 株主・投資家向け情報 | 株式会社LIXILグループより引用)

「取締役会においては」「検討および決議を行った事実は一切ありません」というのがポイントですね。




過去に別の雑誌でも報じられた

LIXILが本社を海外に移転する計画を検討していることは、『FACTA』2018年12月号でも報じられていました。

しかし、『FACTA』が報じたときには、株式市場にはあまり反応がありませんでした。




ツイッター上の反応

日本を舐めるな

持株比率的に海外移転は実現不可能

「のれん」を落とせば出来るかも




子会社整理して株価下げればできるかも


ちなみに、LIXILグループ(5938)の2019年1月21日終値での時価総額は、475,305百万円です。

3000億円近く資金調達できれば、MBOできる計算です。





オーナー潮田家の相続税対策

海外移転は実現しない

ガバナンスへの不信

シンガポール移転を歓迎




日本がダメ

LIXILの出したリリースの日本語が分かりずらい

まともな相続税の専門家を雇うべき




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