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竹田恆和氏の訴追手続き開始
2019年1月10日、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長が、2020年東京五輪招致に関わる贈賄の容疑で、フランス検察による訴追手続きが開始したことが報道されました。
フランスの司法筋は2020年東京五輪招致に関わる贈賄の容疑で、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長に対する正式捜査が行われていることを明らかに。IOC総会の投票前に200万ユーロ(約2億5000万円)を支払った疑いで捜査とのこと|AFPhttps://t.co/S2jnhporuy @afpbbcomさんから
— 青木美希 (@aokiaoki1111) 2019年1月11日
竹田会長は、不正に関与したことを否定しています。
20年東京五輪・パラリンピック:招致疑惑 竹田JOC会長「不正ない」 仏当局、昨年末に聴取 https://t.co/Yhc32O4VYV
— 毎日新聞 (@mainichi) 2019年1月11日
ゴーン逮捕への報復なのか
竹田恆和氏の訴追手続き開始は、東京地検特捜部のカルロス・ゴーン逮捕に対する、フランス政府による報復であるという見方があります。
報復であるという見解
田中良紹氏
Yahoo!ニュースによると、ジャーナリストの田中 良紹(たなか よしつぐ)氏は、カルロス・ゴーン逮捕に対する報復という見方をしています。
【JOC会長捜査 仏報復の見方も】https://t.co/63buvd3nXb
東京五輪を巡る贈収賄疑惑で、仏当局は、JOC竹田会長を訴追する手続きを開始。「国際政治では『自国民が不当な理由で他国に拘束された』と考えたら、報復するのが鉄則」との分析も。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年1月12日
竹田恒泰氏
竹田恆和氏の息子の竹田 恒泰(たけだ つねやす)氏は、ツイッター上で、カルロス・ゴーン逮捕に対する報復という見方をしています。
カルロス・ゴーンの逮捕に対するフランスの報復のように見える。フランスの民度の低さが見える。マクロンは相当追い込まれている模様。
竹田会長、捜査協力で聴取を認める(共同通信) – Y!ニュース https://t.co/2tNJFzyy8S
— 竹田恒泰 (@takenoma) 2019年1月11日
JOCの案件は2年以上前から捜査されていて、結局犯罪を証明するものはまだ何も出ていない。この時期にフランスがこれを蒸し返してきたということは、ゴーン逮捕の報復と見るのが普通だろう。
ゴーン事件でフランスが報復? 竹田JOC会長を訴追へ 安倍首相VSマクロン大統領 https://t.co/RWo20p1OAg
— 竹田恒泰 (@takenoma) 2019年1月12日
報復かどうか不明という見解
朝日新聞特別報道部次長の鮫島 浩氏は「東京地検特捜部のゴーン事件と仏検察のJOC事件の関係は不明」としています。
東京地検特捜部のゴーン事件と仏検察のJOC事件の関係は不明だが、日産に損害が発生したか定かでない背任事件より、東京五輪をカネで招致した汚職事件の方がはるかに社会正義に反することは間違いなかろう。JOCを見逃しゴーンを逮捕した特捜部はやはり国家権力の手先なのだ。https://t.co/VgrpYOLQU6
— 鮫島浩 (@SamejimaH) 2019年1月11日
なお、鮫島浩氏は、竹田氏に関して、次のツイートもしています。
JOC竹田会長は旧皇族竹田宮家生まれで明治天皇のひ孫。1974年に若い女性を死亡させる交通事故を起こし2年後に馬術競技で五輪出場している。父は関東軍参謀でJOC会長、子はネトウヨタレント。JOCに君臨する竹田一族の「栄華」の背景を国民はもっと知る権利がある。https://t.co/wrWpgFHBAX
— 鮫島浩 (@SamejimaH) 2019年1月13日
海外のメディアは疑惑を以前から報道していた
日本のマスコミは、竹田会長の疑惑が突然降って湧いたかのように報道しています。
しかし、フランス文学者の内田 樹(うちだ たつる)氏によると、海外のメディアでは、以前から継続的に報道していたとのことです。
すでに何度も書いてきましたが、仏司法当局は東京五輪招致に際して国際陸連前会長ラミーヌ・ディアク父子が電通経由でJOCから票の買収資金を得ていた疑惑をずっと追及していました。 https://t.co/rTBSylwgLL
— 内田樹 (@levinassien) 2019年1月11日
Guardianなどの海外メディアはこの疑惑を継続的に報じていましたが、日本のメディアは無視し続けました。電通がらみの犯罪ですから報道出来なかったのでしょう。五輪憲章違反ですから憲章を厳密に適用すれば東京開催は取り消しです。いずれにせよJOCの責任は免れません。
— 内田樹 (@levinassien) 2019年1月11日
日本のメディアは「初耳です。びっくりしました」というようなイノセントな言い逃れは許されませんよ。あなた方みんな、情報の隠蔽とリスクの過少評価に加担していたんですから。
— 内田樹 (@levinassien) 2019年1月11日
筆者の見解
フランス検察による竹田氏の訴追手続き開始がゴーン逮捕の報復であるかどうかについて、複数の識者の見方を紹介してきました。
まず、田中 良紹氏と竹田 恒泰氏の「報復である」という見解は、あくまで憶測です。
また、内田 樹氏が発言したように、竹田氏の疑惑については、以前から報道されており、カルロス・ゴーンの逮捕以前から、竹田氏に関する捜査は進行していたと考えられます。
したがって、鮫島氏の「東京地検特捜部のゴーン事件と仏検察のJOC事件の関係は不明」という見方が妥当ではないかと考えます。
東京五輪返上を求める声も
ところで、竹田会長訴追手続き開始のニュースを受けて、2020年の東京オリンピックの開催権返上を求める声も出ています。
この問題終わっていなかったんだ。まだ間に合いますよね?「返上」
JOCの竹田会長、仏で訴訟手続き開始 東京五輪招致で汚職の疑いと現地報道 – 毎日新聞 https://t.co/CdoZoncNgA
— 蓮池透 (@1955Toru) 2019年1月11日
他にも、東京オリンピックの開催に批判的なツイートがありました。
また、父は、もし2020年に東京五輪ができないと、【夏】の五輪を二回開催するアジアで最初の国は韓国になる可能性が高いと言っていた。そうなったらアジアにおける日本の地位は揺らぐと嘆いていた姿が忘れられない。
— 竹田恒泰 (@takenoma) 2013年9月8日
それが、何か問題でも??
竹田くん、どこの国が何回オリンピックしようとも関係ないんじゃないのかな。
今は、オリンピックや万博よりも、福島の原発事故などなど政府として向き合う課題がたくさんあるのに、— mojito zero 零(アル中の猫♂) (@ixaldN7RGK4JYzd) 2019年1月12日
竹田恆和の贈賄疑惑はともかくとして、あたしはこいつが東京に五輪を招致するために、外国人記者からの「福島原発の事故の影響はないのか?」との質問に「東京は福島から250キロも離れているから安全だ」と答弁したことを絶対に忘れない。
— きっこ (@kikko_no_blog) 2019年1月12日
過去の交通事故を蒸し返すツイート
JOC会長の竹田恒和氏ですが、馬術の試合に向かう途中、車で歩行者をはねて死亡させた過去があります。竹田氏は死亡事故を起こしたにも拘わらず、刑事責任を問われることもなく、やがて競技に復帰してモントリオール五輪にも出場しました。若い時の話とは言え、この人が会長やれてるのが不思議です。
— ともの🌈✨ (@blueash009) 2019年1月12日
東京五輪招致裏金問題で厚顔答弁…JOC竹田会長に自動車事故で女性を轢き殺した過去https://t.co/wQmtslMwXg 竹田氏はネトウヨタレント竹田恒泰氏の父親。旧皇族・竹田宮家の生まれで明治天皇のひ孫、今上天皇とは、はとこ
「政界人脈が動いて事故の影響を小さくした」竹田氏、人をひき殺してたんですね— 文鳥さん ぶんちょうさん ( ⁰⊖⁰) (@komatsunotsuma) 2019年1月12日